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シリーズ特集「松尾祭」(4)|松尾七社「三宮社」をご紹介(2018-2019年度)

松尾祭特集

2019/2/05

シリーズ特集「松尾祭」 第4回 (2018-2019年度)


松尾祭では三番目に神輿巡幸されます

松尾七社「三宮社さんのみやしゃ(川勝寺)」をご紹介

千余年にわたり受け継がれる、伝統の京の神輿祭

(取材撮影協力/写真提供:松尾大社六社青年連合会、川勝寺青年会)

※本シリーズの取材撮影は、2018年から2019年度にかけて行ったものです。

 

松尾七社「三宮社」

松尾祭(神幸祭・還幸祭)で神輿巡幸を行う松尾七社。三番目に巡幸される「三宮社」にスポットを当て、三宮社の歴史、神輿巡幸での見どころや魅力をはじめ、地域に根ざした地元氏子区域での独特な取り組みや活動なども併せてご紹介します。

 

三宮社さんのみやしゃ(川勝寺せんしょうじ)の御祭神、御由緒、氏子区域


三宮神社と三宮社

◎三宮社の御祭神・鎮座地・御由緒

鎮座地:三宮神社(川勝寺三宮神社/京都市右京区西京極川勝寺北裏町14)
    三宮社(松尾大社境内北末社)

御祭神:神武天皇(初代天皇)の母として知られ、農業や諸産業の守護神「玉依姫命(たまよりひめのみこと)」。山と海の神で酒造りの神といわれる「大山祇神(おおやまづみのかみ)」、酒造の祖神とされるとされる「酒解神(さかとけのかみ)」を祀っています。

例祭日:12月15日

御由緒:秦氏の有力者「秦河勝」(川勝)に由来するとされる川勝寺地区に鎮座する神社で、1300年前の大宝年代(8世紀初頭)の創建と伝わっています。もともと玉依姫命を祀っていましたが、のちに大山祇神と酒解神が合祀され、「三宮」と称したといわれています。昭和28年(1953)には、松尾大社の境外末社となりました。なお、松尾大社の境内末社である「三宮社」は玉依姫命を祀っています。
松尾祭では三宮社の神輿の御旅所になっており、川勝寺地区から古式に則った特殊神饌の団子「おいで団子」が奉奠(ほうてん)されます。

境内社:道祖神社(猿田彦神、羽山戸神、別雷神、大山咋神、応神天皇)

◎三宮社の氏子区域

西京極地区

三宮社の氏子区域

 

 

― 三宮社 川勝寺青年会会長に訊く ―
松尾七社「三宮社」の神輿


松尾七社「三宮社」の神輿

川勝寺青年会会長

「三宮社」の神輿の特色や特徴
三宮社の神輿は明治8年(1875)に氏子により奉納されたもので、現在に至るまで何度か大修復がなされてきました。
神輿の屋根を飾る五色の御衣(おきぬ)(※1)は、傷み等により約20年から35年ほどの周期で新調されますが、色によって奉納していただく方が決められている川勝寺地区に長く続く、ありがたい伝統となっています。
(写真:川勝寺青年会会長 北尾昌史氏)

※1 御衣・御絹衣(おきぬ・おきぬい)とは、神輿の屋根に掛ける五色の布のことで、白・黄・緑・紫・赤の順に飾り付けていきます。それぞれ菊紋が入れらています。

三宮の鳴鐶

三ノ宮社の鳴鐶

「三宮社」の鳴鐶(なりかん)について
三宮社の鳴鐶(鳴釻/なりかん)(※2)に付けられている、金・銀・金の3枚のせんべい(板)は割れることも多いため、損傷の都度、新調しています。
※2 鳴鐶(鳴釻)は全部で4つあり、神輿の轅(担ぎ棒)の先にそれぞれ取り付けられます。上下に揺さぶられることで、板が跳ね美しい音が鳴り、神輿の合図になったり厄除けになるともされています。また、京都独特のこの神輿の鳴釻(鳴鐶)は松尾祭が発祥ともいわれています。

三宮社の法衣やマーク

「三宮社」の法被(袢纏)やマーク
三宮社の半纏は無地となっているのが特徴です。理由は諸説ありますが、神様を迎えるにあたって、「真っ白である、潔白である」という意味が込められているようです。
なお、帯色は基本的にピンクで統一されています。

三宮社神輿の担ぎ方

「三宮社」神輿の担ぎ方
神輿の掛け声の「ほいっと」は、各社に比べると、ゆっくりめです。
三宮社の神輿といえば、神幸祭(おいで)の舟渡御を終えたあと、河原斎場から三宮神社まで、休憩を挟みながら担いで巡幸するのが特徴です。

三宮社の組織構成

「三宮社」の組織とは
三宮社の氏子区域は西京極地区。川勝寺青年会(37歳以下)(※3)を中心とし、十町内で祭の運営をしています。
青年会の役員は、会長、副会長、会計、年長代表、神輿係長の五役で構成。また、十町から各年長、副年長を立て、定期的に年長会議を実施し、祭や各行事に向けての準備などを行っています。

※3 川勝寺青年会は38歳になると卒業し、「中老」となります。祭の際は総勢200〜250名の中老の方が来られるそうです。ちなみに一番上の人は90歳代だそうです。

  

― 三宮社 川勝寺青年会会長に訊く ―
松尾祭や神輿に対する想いや考え


三宮社の神輿

川勝寺青年会

川勝寺青年会会長に訊く、松尾祭に対する想い、魅力とは
年に一度、六基の神輿が一斉に松尾大社を出発し、各御旅所に向けて巡幸することが一番の魅力ではないかと思っています。
また舟渡御についても非常に魅力があるものだと思います。優雅にみえる舟渡しも、事前の準備や確認が大切で、当日までにウェットスーツを着用して川底の検分を行ったりしています。六社の青年会が集まり行う、この作業は大変意義深いことと捉えています。

(写真は川勝寺青年会の会長、副会長、会計の方)

川勝寺青年会

松尾祭で一番気をつけていること、神輿に対する想いや魅力など
事故や怪我なく巡幸することが大切なので、何度も会議を繰り返し、当日を迎えるようにしています。実際に何度も道検分を行ったり、台車やあぐらを置く位置のシュミレーションをしたり。各社でも同じだと思いますが、道検分をしたうえで巡幸マップを作っています。
全員が同じ思いで、松尾大社から三宮神社まで巡幸し、無事に神輿を納められたときの達成感は、なかなか味わえるものではありませんね。

 

― 三宮社 川勝寺青年会会長に訊く ―
地域での活動や皆様へのメッセージ


川勝寺青年会

後世に残したい、次世代に引き継いでいきたいところとは

川勝寺青年会という組織は、仕事も年齢も違う人たちが祭の運営・神輿の巡幸といった目的のために集まっている集団です。この組織を松尾祭が続く限り残していきたいですし、そのためにも、今後も継続して青年会の会員を増やし続けながら運営していかないといけません。
また、若い人たちがやりやすい仕組みや環境を整えてあげるのも会長の大切な役割だと考えています。次の世代がやりやすくなるようなカタチも残していってあげればと思っています。
(川勝寺青年会会長 北尾昌史氏)


 川勝寺青年会の魅力は、若い人たちが中心となって繋がっているところだと思います。これまでの歴代の会長も川勝寺青年会にさまざまな功績を残していってくれました。北尾会長は、会長と青年会との敷居をなくしてくれたことが大きいと思います。下の者も気軽に話せる環境を作ってくださったことで、祭りの相談はもちろんですし、仕事の相談や人生相談までのってくれるほど。時代とともにあり方やスタイルが変化する青年会ですが、より絆が強まったように思います。
(川勝寺青年会副会長)

 

三宮社のおかえり

氏子区域、地域の皆様へ伝えたいメッセージ
毎年多大なるご協力をしていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。一人でも多くの方に神輿の巡幸を見ていただき、興味を持っていただけたらと思います。

三宮社のしめ縄づくり

川勝寺のしめ縄

川勝寺青年会は祭での活動が中心ですが、神幸祭(おいで)と還幸祭(おかえり)の間に青年会主催の夜店を開催したり、12月には地域の方々に三宮神社に来ていただき、しめ縄を編むといった、地域貢献活動も数多く取り組んでいます。しめ縄づくりでは、鳥居、拝殿、神輿蔵などで実際に使用されています。また、祭の前にはチラシも制作し(写真下)、地域の方々へ三宮社の神輿巡幸のお知らせをしています。
このように地域に根ざした取り組みを通して、愛される松尾祭を目指しています。

「三之宮のみこし」チラシ

  

葛野大路七条手前の三叉路では差し上げ

(写真上は、葛野大路七条手前の三叉路で行われる差し上げの様子)

三宮神社

三宮神社

松尾祭の見どころや魅力など
神幸祭(おいで)での見どころは、やはり河原斎場から三宮神社までを担ぐ姿だと思います。そのなかでも、葛野大路七条手前の三叉路では差し上げを行うので、三宮社の見せ場といえます。神社に入るところも(写真)も見応えはあると思います。還幸祭(おかえり)では、西京極駅前のほほえみ通りでの担ぐ姿。神輿を担いでいる姿をぜひ見ていただけたらと思います。足の上げ方、交代するタイミングなど、呼吸の合っているところをぜひ見ていただきたく思います。

  

三宮社 川勝寺青年会からのお知らせ


三ノ宮社青年会長

三宮社 川勝寺青年会では、新規の参加者・担ぎ手の方を募集しています。一緒に神輿を担ぎ、世代を超えたコミュニケーションをしてみませんか。神輿を担ぐだけでなく、地元の方々と深い交流ができるのも魅力のひとつです。

地域の方々にとっては、地域のコミュニティに参加していただけるまたとない良いきっかけだと思います。ぜひご友人などお誘いの上、お気軽にお問い合わせ・ご参加してみませんか。

《最新情報や連絡先等はこちら》

松尾大社六社青年連合会 facebook

松尾祭 川勝寺青年会

上記ホームページからメールにてお問い合せください。

 



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