「リビング京都」の読者ブロガー発【京都えきにしレポ】Vol.5「糸でつながる33mのマーケット itonowa」編
トピックス
2021/12/10
女性のための生活情報紙「リビング京都」。そのホームページで活躍する読者ブロガー「リビング京都 WEBフレンド」に、京都えきにしエリアの体験をレポートしてもらうシリーズ。
5回目は、空き家を活用した複合型交流スペース「糸でつながる33mのマーケット itonowa(イトノワ)」です。
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こんにちは。「リビング京都 WEBフレンド」のtaesanです。
島原口のバス停近く、大宮花屋町通にある「糸でつながる33mのマーケット itonowa」さんへ行ってきました。
ここは2014年、京都市による空き家活用を促進する事業「空き家活用×まちづくり」モデル・プロジェクトの公募をきっかけに誕生した複合型交流スペースです。もともと空き家だった2軒の建物内に、カフェ、“糸”に関する作家さん達のショップ兼アトリエ、4つのレンタルスペースがあります。
まず、カフェはインパクトのあるコーヒー屋さんの看板が目印。
その名も『GOOD TIME COFFEE』。テイクアウトも可能です。
デザイン事務所の方が経営されていることもあり、とってもオシャレ。
ギフトにも喜ばれそうなドリップバッグやコーヒーと合う羊羹も販売されていてとても気になりました。
1杯ずつペーパードリップで淹れられた本格コーヒー(440円)や、具材がたっぷり入ったサンドウィッチを味わえます。
やはり目の前で淹れてもらえるのは嬉しいものですね。コーヒー好きな私としては、特に嬉しいほっとする時間でした。
サンドウィッチは京都らしさを感じることができる「カモネギサンド」。白味噌味のソースと分厚い合鴨ロース、九条ネギ、丹波しめじがゴロッと入っていて食べごたえがありました。見た目も美しい!
ほかにも旬のものを味わえる「フルーツカスタードサンド」、近所の料亭のだし巻きを使った「タマゴサンド」がありました。季節ごとに変わるのは楽しいですね。
お店の奥にはお庭もあり、縁側に腰掛けて休むこともできます。
そしてさらに奥にはもう1軒、昭和の雰囲気のある素敵な建物があります。
こちらのメインはショップ兼アトリエ。現在、雑貨や着物などにまつわる6人の作家さんが各部屋に入居されています。入店や見学は予約制です。
京間6畳の和室(集いの間)はレンタルスペース。マルシェやワークショップ、勉強会、お稽古などに活用されているとか。
他にもitonowaさんでは軒先(のきみせ)・土間(どまみせ)・中庭(にわみせ)というレンタルスペースがあります。
カフェ前の軒先はお菓子やアクセサリー、野菜販売スペースとして。土間はタイルがレトロな雰囲気の作品展示販売スペース。中庭は手作り商品などの販売スペースと、それぞれ個性を生かした使い方ができそう。
過去にはここで地蔵盆も開催されたそうで、子育て中の身としては、子どもたちと一緒に来て楽しめる場所があるのは素敵なことだと思いました。今後のイベントが楽しみです。
施設内はどこを見てもオシャレで、ついつい写真を撮ってしまいたくなるほどでした。
また、「糸で繋がる」というコンセプトは、itonowaさんの目の前の通りが昭和50年代頃までは着物・生地・綿商品のお店が建ち並ぶ「糸」関係の通りとして栄えていたとが由来。着物の作家さんなどが集っているのはこうした理由があるそうです。この地域の歴史を大切にされているのも素敵ですね。itonowaさんは人と人がつながり、新たな可能性を生む場所だと思いました。
<糸でつながる33mのマーケット itonowa>
京都市下京区突抜2-357
※各ショップの営業時間、定休日等は公式HPで確認を
<ライター>
taesan
リビング京都のホームページ「LIVING kyoto web」の読者ブロガー。